前々回は、どのくらいの声の大きさが必要かというお話をしましたが、ある程度の声の大きさを出さないと歌を支えることができません。
しかし、そう思って思いっきり声を出してみたものの次の語が跳ね返って弱くなっているという人がほとんどです。
ワンフレーズのメロディの真ん中では音が盛り上がっているもので、その手前が自分の胸元に跳ね返り弱くなっているために、この山を越えられないという歌い方をしてしまって、次の高さがイメージできず上がったら良いのか下がったら良いのか路頭に迷ってしまうワケです
音痴という人の中で音が覚えられないという自覚症状のある人の多くは、コレが原因です。
歌いだしであまり頑張らず、中ほどで盛り上がることを心がけ、さらには・・・・最後の語まで大切に歌ってやるようにしましょう。
最後の手前で安心してしまって、最後をこぼしてしまう人も多いものです。
ポップスの場合、松田聖子のようにしゃくりあげるくらいのイメージを持って丁度良いはずです。
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教室では古参の主要メンバーであるM君やH君の話を聞くと、工場勤務という仕事柄、朝仕事に入って、自分の作業を黙々とこなすため・・・・残業なども含めて勤務を終わり帰宅の途につくまでに・・・・お昼休みをのぞいては、ほとんど喋ることが無いそうです。
お昼休みの雑談にしても聞き手や受けにまわっていることも多そうです。
もちろん、職種によってはお喋りやディスカッションが必要となる人もいるでしょうが・・・・歌わないと同等くらいに、実は喋らないで済む仕事や生活を知らず知らずの内に選んでしまっていることも多いはずです。
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私のこととなると、誰も信じてはくれませんが・・・・人と喋るのも電話をするのも嫌いです。
しかし、実家が居酒屋だったこともあり、カウンターの中に入ってお客さんの相手をしたり、教師もしていたので人前でなんぞ説明する場面も自然とこなしました。
けど、これはONの状態にさえすれば、なんとかこなせるだけで、OFFにしてしまうと、ぜんぜん人に合わす気なんてなく、そんなOFFの私を道で見かけたら、めっちゃ不機嫌な顔していて、稽古場での接し方とのあまりの違いに驚かれることでしょう
先日、2日ほど仕事に出ることなく家にこもっていたのですが・・・・翌日、コンビニで買い物する時、ふいに出した声がビックリするほど自分の声じゃなくって驚きました。まるで映画エクソシストの中で、少女がしわがれた男の声で喋ったような状態でした
数十時間も声を出していなかった。おまけに夜には消して寝たはずのエアコンが朝には勝手に稼動している始末・・・・喉もやられて、枯れ枯れになってしまっていたからなんですけどね
歌う時に使う声は、お喋りするのよりはちょっと高いはずの声や張った声が必要になります。
しかし、日常で喋る声もあまり使っていないことに気付いた方は、今まではしていなかった相手にでも「おはようございます」とか「お先に失礼いたします」などと、声をかけてみましょう。少し張った高い目の声だと歌う練習のためになります。
コンビニや駅の売店などで買い物をした際に、「ありがとう」ってお礼を言う時はチャンスです。自意識が過ぎて、行動できない人であっても・・・・この場面は、「ありがとう」を言っても誰も怪しみませんし、不思議扱いされたりはしないはずです。
もし、お弁当を買ったなら・・・・「温めますか?」と聞かれるはずです。「お願いします」というチャンスですね!!
実際には、もっと大きいというより、遠くへ投げかけるような声が必要となるのですが、まずは、普通の声から育てましょう!!
その次は、スポーツ観戦などで声援を送るくらいの声を出す場面を探してみましょう
無料で観戦できる試合なんかもあるはずです。日曜の公的なグラウンドでは市民による野球の試合なんかもありそうです。声援を送っている人たちに混じったり、そっと後ろについて一緒に声出し練習させてもらいましょう!!
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