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歌うゾーン


教室でレッスンをはじめてよく耳にするのは
”どんな曲なら自分にあっているのか””どんな曲なら歌うことが可能なのか”ということですが、実際には・・・・

多くの人は、どの曲も歌うことがかなわないほどの音域しかナイというのが実態です。
これは、今までに何度も書いていますが、音を歌うことをイメージしたり実践せず・・・・歌詞を言おうとするために、歌うゾーンが胸元あたりから口までしか使っていないためなんです。
しかも、喉を使って歌おうとするためスグに音域に限界がきてしまいます。

このゾーンの引き上げに関しては・・・・実地でトレーニングできたら簡単に直せてしまうのですが、ナカナカ文章で説明するのは難しいのでどこまで説明しきれるか、そして理解していただけるのか、とにかく頑張ってみます。

・まず、”あ~~~”と普通に喋るところで4拍ほど伸ばしてみて下さい
この時、音が下がらないように維持することに専念して下さい
・次に、同じように”あ~~~”と伸ばす際に・・・・エレベーターが上昇するさいの「グィ~~ン」という音をイメージして”あ_ー ̄”と持ち上げてみましょう
・更に、今度はその持ち上げた音から初めてみて下さい

頭部から声が発することができるようになったら・・・・歌うゾーンに突入しています。

昔に作った身体と音の対比図というのがあります。
もしご覧になれるようでしたらご確認下さい
http://melodyparty.seesaa.net/article/141842291.html
くん(当時24歳)は、喉声が強くなかなか頭部の響きで歌うことができなかったのですが・・・・彼の声をなんとかしてあげたいと研究した結果、今のテクニックを開発する切っ掛けとなった生徒さんです。今でも隔週くらいでレッスンに通ってきていますが、なかなかの曲を歌いこなせるようになっています。

春くんのレッスンの軌跡はここから遡って読むことができます
http://melodyparty.seesaa.net/category/7780843-5.html 





以前から何度も”歌詞を読むな””喋ろうとするな”というようなことを申していますが・・・・”歌う”ってどういうこと?とシンプルに考えたら、答えは簡単ですよね

歌にはメロディというものがあって、そのメロディが上がったり下がったりするのを上手く再現してやると歌になり、これがイマイチちゃんと再現できないと歌えていないということになってしまうわけです。

この時、前回リンクしていた音と身体の対比図を参照してもらっているとわかりやすいのですが・・・・膝あたりのイメージの音を胸元で歌おうとしても、そのあとにちょっとでも上がったり下がったりをするようなことがあると、混乱してしまいます。

また、女性に多い現象なのですが・・・・裏声で歌っていたところから、胸や銅を越えて急に膝あたりの音を歌わなくてはならない場合に、裏声を出すポジションからその音を歌おうとしても、上手く処理できないどころか、ココはどこ私はどうやって声を出したらイイの?という状況になってしまいます。で、この状況になる人は自分は歌が下手だな^と思わざるを得ないわけです。

さらに、この逆で胸元あたりから喉や口くらいのゾーンで歌っていると、少しくらい高い音になら届きそうな気がするので、そのまま馬力で押し上げて歌おうとする人も多いのですが・・・・いっけんパワフルに見受けて自信満々なのは自分だけで、実は音がひずんでいたり低かったりするものです。そしてどんな曲もこのやり方で責めるため、聞き手にとっては案外シンドイ歌い方になっているものです。
どちらも、速やかに歌うゾーンの移動を心がけると聞きやすくもなるし、正しい音で歌えてくるはずです。

男性もまったく同じなのですが・・・・女性のほうがより深刻ですね! 

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